ちいさいこがだいすきなひと

基本的にイェソンさんへの愛が溢れています。→愛しすぎちゃって自力でイェソンさんの言葉を理解したくて韓国語勉強中🤖💕

メイビーハッピーエンド〈感想〉

今日で大阪公演もおしまいです。

私が観たのは横浜4日間ですが、ミュージカルそのものの感想を。


まず、初日に観に行くまでにストーリーの予習とかは一切しませんでした。HPとかで読んだ数行の紹介文でなんとなくロボット?アンドロイド?の話かな?くらいでした。そして、全く予習してなかったので、実はイェソンさんはちょい役くらいかなと思い込んでました。。。(だって、あのハードスケジュールでまさかと思った!)


初日は特に緊張からの震えなのか、演技としてのぎこちなさなのか判断しかねたけど、翌日の公演を観たらやっぱり緊張してたんだなと思うくらい弾けていました。


ストーリーの冒頭は、オリバーの日々の暮らし。狭い部屋、古いレコード、毎日決まった時間に荷物を届ける郵便屋さん、そして植木鉢くん。たったそれだけが、オリバーの世界のすべて。郵便屋さんのナモさんがだんだん歳を取り、数十年の時間の流れが表現されています。それでもオリバーは変わらない。変わらず、何十年も前にジェームズ交わした約束が果たされるのを待ち続ける。

ある日、不偏のオリバーの毎日に変化が訪れます。

クレアがオリバーの部屋に訪ねてきます。

オリバーは5、クレアは6。

オリバーは、自分が優れているとすごく自信を持っています。イェソンさんもそういう所がありますよね笑

負けず嫌いというか。オリバーも最初は、クレアと関わるのを敬遠します。自分が劣っていると認めたくない。常に、ジェームズに恥ずかしくないよう最高の状態をキープしてきたオリバーにとって、自分より新型の登場は心穏やかではないんだろうなと思います。

それでも、クレアを見捨てることが出来ず、オリバーは折れ、助けてあげます。


一途なオリバー。

イェソンさんと重なる部分でもあると思います。SJにとって、ELFにとって、よりよいものを常に考え続け、優先し続ける。思い通りにいかないこともたくさんあるけれど、ストイックに求め続ける。そんなイェソンさんが重なって見えました。


クレアと接する時間が増すにつれ、オリバーの頑固な面が表れてきます。

長年計画し、少しずつ旅費を貯め、ジェームズに会いに行こうとしていたオリバー。オリバーの計画では、ジェームズに会えるのはまだまだ先。でも、クレアは今すぐ行こう!と言うのです。突破的な出来事が苦手なオリバーは当然拒否しますが、そこはクレアが強い。押し切り、二人旅の始まりです。

二人は、恋人同士の設定。

計画的に物事を進めたいオリバーは事細かに設定を決める。人間に見えるように振舞うオリバーにクレアから、「あなたの話し方はロボットみたい」と言われます。その途端、「マジでぇ」といわゆる若者言葉を使い始めるオリバー。

この辺りからお茶目なイェリバーが弾けだしました。

旅の途中で宿泊したホテルではナモさん扮する宿の女将さんとのアドリブ合戦!笑

イェソンさんの「ふたちゅ」「ひとちゅ」が可愛くて。韓国の人のタ行とかザ行が苦手なのみんな真剣にがんばってるんですが、どうしても可愛いくて仕方ありません。

パジャマを広げてクレアに「どう?」って見せるシーンでは、初日は緊張していてなかなか広げられず、1パターンしかできなかったけど、2日目以降はちゃんと2パターン広げられていて、余裕が出来てきたなという感じでした。初日は、荷造りのシーンでもトランクを上下逆に置いてしまって、なかなか開けられず四苦八苦していました。そんな端々からも緊張度合いが伝わってきて、こちらもつい力が入ってしまっていました。


ストーリーは進み、オリバーとクレアはジェームズが住んでいるとされる済州島に到着します。到着し、本当にジェームズの家を見つけてしまった時、クレアはオリバーに言ってしまいます。

「あなたは捨てられたのよ」と。

次々出る新型ヘルパーロボット。クレアも捨てられたロボットでした。捨てられたら、自然と壊れて動かなくなるのを待つだけです。クレアは、オリバーがジェームズからいらないと言われ、傷つくのが心配でした。

オリバーは、ジェームズを心の底から信じています。

オリバーとクレアは、喧嘩別れしてしまいます。オリバーがジェームズを信じている想いが痛いくらい伝わってきて、なんとも言えない気持ちになりました。ここは本当に演技と思えないくらいの熱量が感じられました。


結局、亡くなっていたジェームズ。

オリバーは、ジェームズの形見を手にクレアの元に帰ってきます。

気落ちしたオリバーとクレアの見たかった蛍を見に行くシーンでは、客席をぐるっと周り探しに行くことが表現されていました。目の前に来たイェソンさんが美しすぎて直視できないくらいでした。クレアの腕に不具合が出てくるのですが、3日目くらいでしょうか、ここでも日本語のアドリブで「大丈夫ですか?」とクレアへ声を掛けたりしていました。


旅を終え、家に戻った二人は恋人同士になります。とても幸せな時間を過ごし、永遠に続くかと思われましたが、少しずつ幸せな時間が壊れていきます。

クレアの耐久性に限界が来て、少しずつ動かなくなっていきます。必死に修理し続けるオリバーとそれを見るのが辛くなっていくクレア。

そして、出会った記憶を消すという選択。

お互いの為を思い、出会う前の小さなことで幸せだったころに戻ろうという選択。

二人とも涙を流しながら、自分で自分の記憶を消します。


出会う前の日常に戻った二人。

クレアがオリバーの部屋に助けを求めて訪ね、再び二人は出会います。

物語の冒頭、クレアにそっけなかったはずのオリバーがとても優しくクレアに接するのです。そして、そっと植木鉢くんに「言っちゃだめだよ」「内緒だよ」と声を掛けます。

オリバーは、大事な幸せだった記憶を消さなかったんですね。そして、クレアを見守る選択をしたんだと思います。


イェソンさんの演技は、なんというか全て自分に取り込んで、そのものになって吐き出すみたいな感じで、オリバーの影にイェソンさんが見え隠れしていて、乗り移るみたいな感じでした。


友だちのジェームズを信じ続けたオリバー。

メンバー、ELFを信じ続けるイェソンさん。

真っ直ぐな二人。

優しい二人。

信じる強さを持つ二人。

愛情深い二人。



4公演観終わって思う、感じることは「メイビーハッピーエンド」かなと思います。

あぁ、こういう形の愛もあるな。見方によるけどオリバーはきっと幸せなんだろうな。涙が出るくらい温かくて優しいオリバーが愛おしいと感じました。



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※イェソンさんから写真お借りしました。


イェソンさん、ナモオッパ、ジュヨンさん最後までおつかれさまでした。3人の作る空間が本当に幸せでした。ありがとうございました!